風景写真ギャラリー
English Version
風景写真:街の風景
私は東京で生まれ、ずっと東京で育ってきました。そのせいか、写真の被写体には街の風景を選ぶことがほとんどです。私は写真に人物を入れることがほとんどないので、撮影する街中の写真はまるで黙ったままで、人に忘れ去られてしまっているように思えます。たくさんの人が通り過ぎていながら、その魅力に気づかれないでただ黙ったままで人間たちを取り囲んでいる都市の風景を、いつも撮りたいと思っています。
例えば、街角に置かれている自転車。その中には持ち主にその存在を忘れられてしまっているものもあります。自転車の存在意義は、人間が乗ってペダルを漕ぐことで初めて全うされます。人間がまたがっていない自転車は、自己実現のなされないことの寂しさを切々と訴えているようにも見えます。
あるいは、小さなものや忘れられたもの。私は「ものの持つ存在感」は積極的に写していきたいと思っています。生きているものには、誰もが注目します。だからこそ私は、誰にも注目されないような存在も、被写体として選んでいきたいのです。
|