残念ながら、試験の対策で使用できる参考書物などは、ほとんど皆無であるといえます。しかし、美大入試の情報を手に入れる手段は、いくつかあります。
志望大学が決まっているなら、大学発行のパンフレットで
近年は、受験業界においても情報公開の流れが主流となっており、ほとんどの大学では、試験で出題した入試問題や合格者参考作品集などを発行しています。
1冊のパンフレットに過去数年分の情報を載せていたり、過去数年分のパンフレットを取り寄せることができるようにしていたりと、大体においては、過去3年分程度の入試情報は、手に入れることが可能となっています。
その他、いくつか市販の書籍で美大入試の情報を手に入れることは可能ですが、あくまでも「概要」であり、それぞれの大学の入試情報に関しては、大学入試パンフレットが、一番確かな情報源となっているといえます。
具体的に志望大学を決めていない受験生は、市販の書籍から
志望大学が決まっていない状態、つまり「美大を目指そうとは思ってみたものの、どんな大学に行けば良いのかよくわからない」という場合には、当サイトの「美大受験の本」の項目でも紹介している、「芸大・美大美術・デザイン系専門学校受験案内シリーズ」「芸大・美大実技&要項 シリーズ」が最適です。
「芸大・美大美術・デザイン系専門学校受験案内シリーズ」「芸大・美大実技&要項 シリーズ」は、長年に渡って、美大受験の情報を包括的に提供してきている、美大受験性にとっては非常にありがたい存在です。
また、各大学の学科試験に関しては、いわゆる「赤本」という形で、過去数年分の入試内容と模範回答、簡単な解説を入手することが可能となっています。
ただし、各大学の入学案内パンフレット等では、何年も前から学科試験の模範回答を掲載するようになっており、「赤本」の存在意義は、近年薄れてきてしまっている、ということができると思います。
具体的な対策については、必ず美大受験専門の学校や予備校で
市販の書籍や参考書で入手できるのは、試験データとその概要が中心となってきます。試験のための具体的な対策についてまでは、大学は教えてくれません(教えてしまったら、「入試」の意味がなくなってしまいます)し、具体的な入試対策は、正直、文字データだけでは解説をすることができないものだといえます。
ですから、「美大受験の情報を大学のパンフレットと市販の書籍で入手し、ある程度美大受験のイメージをつかんでから、具体的な対策を専門の講師に指導してもらう」というやり方を取ることをお勧めします(例えば、エースアートアカデミーは、映像系学科や美大の小論文、特別入試の対策に強いという特徴を持っています)。
市販の「油絵の描き方」や「デッサンの描き方」の本で、美大受験のための対策を一人で行おうとなどは、間違っても思わないようにしましょう。
市販の「油絵の描き方」や「デッサンの描き方」の本のほとんどは、あくまでも「趣味で絵を描く人のための本」です。しかし、美大に入学して、人生をかけて美術の世界に関わろうとしている人(美大受験生)は、「趣味」ではなく、「プロ(専門家)」として美術の世界で生きて行こうとする人達だといえます。
ですから、「趣味で絵を描く人のための本」は、決してお勧めできるようなものではないのです。それは、たとえば、「市販の書物である「家庭の医学」という本だけを研究した人に、「医者」の資格が与えられないのと、同じようなことだとイメージしていただければ、わかりやすいのではないでしょうか。
残念ながら、「趣味のための本」に書いてある情報は、美大受験には逆効果となってしまう内容が含まれてしまうことも、あるのです。くれぐれも、気をつけてくださいね。


