2009年11月24日(火)〜28日(土)

inashimaakane.JPG

昨日、今日、明日。
光と陰。
海と陸。

境界線については、ずっと考えてきました。
実際、境界線というのは現実世界には存在しないもので、こちらが能動的に世界を見つめた時にしか得られない。
私は、現実には存在しないものを求めることは、現実に対する反抗的な反応だと思っていました。

しかしそれは、現実を認識し、自分の見ている世界に取り込むことに必要なプロセスでした。

この作品の世界にも境界線がありません。
認識は切り取りから発生するのです。
あなたはこの作品のどこに境界線を見出だしますか。

稲島茜

(カーテンに映像を投影するインスタレーション作品)


ビル群に向かって、イワシが雨のように空から降ってきます。
自然界で本来配置されるべきポジションとは逆の位置に、この二つを配置しました。どこからどこまでが何...という意識は無くして作っていました。現実の世界には境界線なんてないと思います。

でも鑑賞者は結局境界線を自ら引いていくと思います。
どこからが海で、どこまでが街で...あるいは空が見えてきたりするかもしれない。作者側が思い描いたイメージ以外の景色を作り出すかもしれない。
それは、自分の目で見た映像を認識するための素直な行為です。

どこからが上か下か、どこまでが絵なのか映像なのか。
見る人に、ちょっとした疑問を持ってもらうことが狙いです。
現実はあいまいなものだから、ガイドを引かざるをえない、そんなことも、考えていました。

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