面白い人になるあなたは、面白い人ですか? もちろんこれは、人を笑わせるのがうまい、という意味ではありません。ここでいう「面白い」とは、「個性的である」「独特の考え方をする」という意味です。 本当は、世の中に真に「正しいこと」など存在しません。何が「正しい」かということは、時代や地域によって、大きく変わってしまうものなのですから。しかし、人類の歴史上、多くの人間が納得できること、受け入れられることはそれぞれの時代に生きる人たちや、それぞれの地域に生きる人たちよって「正しい」と認識されてきました。 つまり、「何が正しいか」を追求しようとすると、他の多くの人々の視点でものを見て、誰に拒否されることも無いような当たり障りのない内容しか書くことができないのです。 美大が欲している人材は、未来に新しい視点を切り開いていけるような人材です。あるいは、既存の価値間をさらに掘り下げ、今までとは別の側面からそれを追求してゆくことのできるような人材です。それはつまり、現在いる人々に既に受け入れられるようなこと、つまり「正しいこと」を追求することと、必ずしもイコールではないのです。 否、逆に、みんなが「正しい」と思い込んでいることの矛盾点を指摘し、その矛盾点を克服して未来をつないでゆく人材をこそ、美術業界は欲しているのです(これは本当は、全ての学問分野において共通して言えることなのです)。
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